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こちらは、管理人まいむによる、ソウルイーター(ソウル×マカonly)二次創作テキストサイトです。 18禁もありますので、ご注意ください!
15 . March
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10 . May

アニメ25話で、バンダナからカチューシャに換えたソウルを見て、思い余って書いたもの。
短いです。







 「カチューシャを買いに行く??」
 「そ。女の行くような店にひとりで入るのもヤだし、ちょっと付き合ってくれよ」
 一日の授業を終えて、教科書を揃えてカバンにしまっていた私は、ソウルに声をかけられた。
 ちょっと斜にかまえたように、目つきの悪いソウルが、戸惑う私を不思議そうに見ている。
 ちょっと待って、カチューシャ? カチューシャって、あれでしょ?
 向けた視線の先には、ふわふわの前髪をピンクのレースのついたカチューシャで留めた、クラスメイトの姿があった。
「ヤだ。なんで私がそんなのに付き合わなきゃなんないわけ?」
 ・・・ソウルってば、あんなものを、誰にプレゼントするっていうの。
 私がツンケンした口調で返すと、ソウルは驚いたように赤い目を見開いた。  
 「マカぁ、何怒ってんだよ。買い物に付き合ってくれって、言ってるだけだろ?」
 「ヤだ。ソウルひとりで行けば? 私、図書室寄って帰りたいし」
 ふん、怒るも怒らないも。
 なんで私が、ソウルのカノジョのプレゼント選びに、付き合ってやらなきゃいけないんだよ。 
 「だーかーら、ひとりじゃ店に入りづらいんだって、言ってんだろ」
 「ヤだ、触んないでよ! ソウルなんて、知らない!」
 私は、差し出されたソウルの手を、バシッと思いっきり振り払って。
  そのまま、ソウルと目も合わさずに、教室を飛び出していった。
 
 
 「なんだよ、ソウルったら。そんな女の子ができたんだったら、一言くらい相談してくれたっていいじゃん」
 どさどさどさっ、と乱暴な音が図書室に響く。
 私は、、読もうと思っていた本を、ここぞとばかりに片っ端から抜き出して、机に積み上げた。
 「ひとりで店に入るのがヤだとか言っちゃってさ、白々しいっつうの」
 どさっと、勢いよくイスに座ると、一番上の本を手に取る。
 「ってゆーか、私に頼まなくたって、椿ちゃんとか、ブレアとか、リズとかパティと行けばいいじゃん」
 ふくれっつらで表紙を開くと、そこにあった文字は。
 “エクスカリバーの休日・下”
 どうやら、怒りのあまり、読んでいない上巻をすっとばして、下巻を持ってきてしまったらしい。
 はぁぁ、私、バカみたい。
 本を閉じるとためいきをついて、机に突っ伏した。
 いくら私とソウルが、パートナーだって言ったって。それは、あくまで職人と武器の関係なんだよね。
 だから、私がここでモヤモヤしてたって、ぜーんぜんどうしようもないことなのに。
 ・・・ん? これって、・・・ヤキモチ?
 いや、違うって。ゼッタイ違う。
 バッカみたい。なんでソウルなんかにヤキモチやかなきゃいけないんだよ。
 違うっつうの。私はただ、いつも一緒にいるのに、なんで好きな女の子ができたことを、相談とか報告とかしてくれなかったのかって思ってるだけ。
 あーあ、ロクに集中もできないや。
 ソウルと顔合わす気にもなんないけど、帰ろ。
 私は、本を両手に抱えて、1冊ずつ棚に戻していった。
 うわ・・・しまった、一度に持ち過ぎた。
 バサバサバサッ!
 抱えていた本が、床に散らばる。
 「もー、ほんっとムカツク!」
 思わず叫んでガバッとしゃがみこんだ、その視界の隅に、見覚えのあるスニーカー。
 私は体を硬くした。
 「げっ、ソウル!?」
 全く気づかなかった。
 まだ心の準備ができてないのに・・・恐る恐る視線を上げていくと、ふてくされたような顔のソウルが、私を見下ろしていた。
 「迎えに来てやったのに、アイサツがそれかよ」
 ポケットに手をつっこんで、ソウルがニヤリと歯をむきだして笑う。
 いつもの表情に、気分が少し和らいだ。
 「もう、しょうがないなー。そんなに言うなら、付き合ってやるよ、買い物」
 拾った本を軽くはたくと、私はそれまでのモヤモヤをふっきるように、明るい声を出した。
 胸の痛みは無視。
 ヤキモチとか、そんなんじゃない。
 ただ、私は・・・ 
 「これ片付けるからちょっと待ってて」
 私は再び本棚に向かう。すると、それを待っていたかのように、ぎこちない声色で、ソウルが言い出した。
 「前髪さ、切るのもめんどくせーし、バンダナも暑苦しーしさ。なんか、シンプルで、COOLな俺に合うようなカチューシャ、見繕ってくれよ」
 え?
 「俺に?」
 背後で、ソウルが笑う気配がした。
 「そ。俺に」
 そっか。
 私って、ほんと、バカ。
 「りょーかい。ソウルに似合う、最高にCOOLなカチューシャ、探してやるよ」
 私は振り向いて、ニッコリと笑いかけた。
 照れくさそうに口を歪める、私の大事なパートナーに。



    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



あとがき
 カチューシャのマカサイドです。
  マカの口調の再現は・・・難しい。
 わざわざソウルサイドと分けた理由のひとつは、本を片っ端から読み漁るマカが書きたかったから。
 
 
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はじめに
こちらは、管理人まいむのソウルイーター(ソウ×マカ)Onlyブログサイトです。

コミックスは3巻までしか持ってません。アニメは全話視聴完了。感想・二次創作テキストどちらもネタバレします。ご了承ください。

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プロフィール
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まいむ
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自己紹介:
本職はフォーチュンクエストの二次創作小説書きです。
副業でソウルイーター始めました。
デスシティの真ん中で愛を叫びたいくらい、ソウルとマカを愛してます。
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