アニメ版第14話、超筆記試験後のワンシーン。
※マカ視点です。短いです。
soul sideはこちら
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「つ、つつつ・・・次は、負けませんから!」
教室を出ようとした私は、真っ青な顔をしたオックス君に捕まった。
さっきの、超筆記試験の結果のこと?たぶん、そうだ。
そっか、じゃあ、私1位取ったんだ。
嬉しいはずなのに・・・嬉しいはずなのに。
どうして、こんなに気持ちが静かなんだろう。
パートナーのソウルは、前日にシュタイン博士の研究所に忍び込んで捕まったブラック☆スターと教壇で戯れていた。
「けっけっけっ、磔にされてやがる、だっせえな~!」
「お前が言うか!!俺様はな、堂々とテスト問題を盗みに行って、潔く捕まったんだぁ!ソウルみたいに、こそこそカンニングペーパー隠し持ってた小物とは違ぁう!」
「もぉぉ、どっちも威張れることじゃありません!」
ま、椿ちゃんもいるし。放っとこう。
試験の終わった開放感でざわめく廊下を、歩いて。
掲示板の前で、私は立ち止まった。
ソウル・・・108位だって。煩悩の数と同じじゃん。
あのバカ、カンニングなんてズルいことするからだよ。
ゆっくりと、下の順位から順番に名前を追っていく。
2位、オックス・フォード 99点。
1位、マカ=アルバーン 100点。
マカ=アルバーン、100点・・・
100点・・・1位、取ったんだ。学年トップだ、私。
嬉しいはずなのに、1位になった私は、さっきまでの私とは違っていた。
ここが、ゴールじゃないんだよね。
しょせんジンクスなんだから、通過点のひとつでもなくて。
かといって、ソウルをデスサイズにすることが、ゴールってわけでもない。
わかっちゃったかも。
デスサイズとか、そういうことじゃなくて。
私、ソウルと強くなりたい。
私は、掲示板の前から離れた。
家に帰ろう。とりあえず、散らかった部屋を整理して。ソウルとブレアと、一緒にゆっくりゴハン食べよう。
勉強にかまけて、ちっとも遊んであげてなかったし・・・ブレアが仕事から帰ってきたら、かまってあげなくちゃ。
しばらく適当な食事で済ませてたから、ソウルの手料理食べるのも、久しぶりだな。
まだまだ私も弱くて、ソウルとはケンカばかりだし、魔女狩りも上手く発動させられないけど。
でも、今日だけは。
ちょっとだけ休もう。
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あとがき
ソウルサイドがあるなら、マカサイドも・・・と勢いで書きました。
難しいねぇ。難しいなぁ。
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