アニメ版第14話、超筆記試験後のワンシーン。
※ソウル視点です。短いです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
超筆記試験が、ようやく終わった。
俺の点数?どうだっていいだろ、んなこと聞くんじゃねーよ。
俺は、ブラック☆スターや椿たちクラスメイトと別れて、死武専の廊下を歩いていた。
さてと、今夜の食事当番は俺だよな。
何作ろうか。
さっきの落ち込んだオックスの様子を見るに、どうやら1位はマカだったようだし。
ちょっと、奮発してやるか。
最近、勉強勉強で、ロクなもん作ってなかったしな。
スニーカーを引きずって、考えながらチンタラ歩く。
その先に、マカがいた。
視線の先には、カベの掲示板。どうやら、超筆記試験の結果を見ているらしい。
俺は立ち止まって、その様子を見守った。
マカは俺に全く気づかない。リラックスした様子で、ゆっくりと、下から上へと目線を動かしていく。
俺は、自分の結果はどうでもよかった。
「超筆記試験で1位を取った職人は、デスサイズを作れる」というジンクス。
そのために、ずっとがんばっていたマカを知ってるから。
俺はそんなジンクス信じちゃいないけど・・・それが、マカの自信につながるなら。
それも、悪くはないと思う。
マカの視線が、一番上でぴたりと止まった。
さぞかし、喜ぶんだろうな。
ふっと、笑みが漏れる。
しかし、マカは。
俺の予想に反して、真剣な目でじっと1位と書かれた自分の名前を見つめると・・・
そっと表情を緩めて。
そのまま、静かにその場を離れた。
俺は・・・声をかけることもできず、その小さな背中を見送った。
マカの決意が、痛いほど分かって。
苦しいくらい、せつなかった。
俺はジンクスなんて信じちゃいない。
マカは、俺をデスサイズにする。俺も、マカの手でデスサイズになる。
俺が信じてるのは、マカだけだ。
そう言えば、マカはもっと強くなれるだろうか。
そうだ、紅茶を買っていこう。
ブレアも、しばらく放ったらかしだったから、カボチャも買っていこう。
キャバ勤めのブレアの帰りを待ちながら、パンプキンパイでも作って、三人で食べよう。
俺がデスサイズになるには、まだまだ時間も経験も必要だろうけど。
今日だけは、それも忘れて。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
あとがき
マカの、順位表を見たときの表情がものすごくよくて・・・捏造。
そのあと、ソウルがマカにパンプキンパイと紅茶を運んであげるシーンもすごく好きで・・・
PR